LEDは、まず機器メーカーをチェック!
- 2013年06月13日
- カテゴリ:売込がうるさい
提案の良し悪しは、何が一番重要でしょうか。私は最も重要なのは、
製品の信頼性だと考えます。
一般に、世の中で売られている商品は、どれも同じようなものだと考えがちですが、実は同じ機能の商品でも、大きな違いがあります。そしてそれらには、根本的な作り手の物の考え方の違いが現れていると思います。
私は以前、シンガポールのメーカーの商品を扱ったことがあったのですが、そこでは驚くべきスピードで商品設計が行われる一方で、製品の試作検査や完成検査が行われていない、としか考えられないクレームが発生しました。結果設計ミスでとても商品にならないものが量産され、お客様に多大な迷惑をかけるという、あってはならない状況が起こってしましました。現実問題としては、国産の商品でも、クレームが発生することはありますが、問題発生時の対応は大きく違うものでした。
そして、その対応の差の根本にあるものは、長期的な商売をするためには、信用を失ってはいけないと言う、物の考え方の有無と言わざる終えませんでした。
国内メーカーと海外メーカーの違い
つまり日本メーカーは信用を失っては今後の商売に差し支えるから、信用を失わない商品を作ることに努力します。そして、そのために、良い部品を使ったり、開発検査に時間をかけたりします。そのために一定の経費はかかり、ものすごく安い商品にはなりませんが、少なくとも信用できる製品を作ろうとします。けれども海外製品のうちの一部には、はじめからそう云うものの考えかたがないため、安くて、うまくいけば問題が出ないけれども、あるときは非常にひどい商品にあたってしまうこともある場合があります。
つまり、ひどい商品が出来て、信用を失うことを大変だと思っていないから、品質の管理が非常にお粗末であることが、ひどい結果を生むことがあるのです。
シンガポールのメーカーは商品開発の上で過負荷検査(加速度検査又は破壊検査とも云います、通常は周囲温度を上げてテストすることが多いです。)をしていませんでした。つまり、通常使用するより悪い条件で、その商品の限界を調べることで、その商品の寿命を想定することをしていなかった(そう言う発想もなかった)のです。
これはメーカーとして、商品の寿命まで、責任を持つという考え方の欠如であり、少なくとも大手の日本製品では通常考えられないことです。
このように、設計して販売しているメーカーが
信用に足るところかどうか、が最も重要なポイントだと思われます。