一口に水銀灯っていうけれど

倉庫の高い天井には、水銀灯(正しくは放電灯といいます。)が付いていることが多いです。それは水銀灯が蛍光灯や白熱球に比べて

  • 長持ちして
  • 明るい
  • からです。

そのため、倉庫では、一般に事務所等で使う蛍光灯を使うよりも、少ない数で明るくできるので、使用されることが多いのです。
けれども、水銀灯の仲間には、実は沢山の似たような違い種類のものがあるのです。それらは一見同じ形なので、違いはわかりにくいのですが、性能が大きく違うので、節電のときは区別が必要です。
(蛍光灯と違い、種類によって、使用電力と、明るさが全然違う。)大きく分けると安定器のいるもの、要らないもの
そして、安定器のいるものは、明るさ(色)と寿命によって4種類位に分けられます。

  1. 安定器が要らない照明
  2. 安定器がいる照明
  3.  

まず、器具として一番安いのは、安定器の要らないものです。これはソケットだけやそれに反射板(笠)を付けたりします。
これには電球の大きなものと、バラストレス水銀灯という、安定器の無い水銀灯があります。電球は暗くて寿命が短い(2,000h)ですが、値段は安いです。又明るさ当たりの消費電力が多いので、省エネではありません。次にバラストレス水銀灯は安定器が要らないので、器具は安いですが、水銀灯に比べると暗くて、寿命(8,000h)が短いです。但し水銀灯より、少し温かい色味を持ちます。
これらの球は比較的暗くて消費電力が多く、寿命も短いので、LEDに代替を検討したら良いかと思います。これらは球交換のみで配線工事なしで対応できる商品もあります。

次に安定器を使うものです。この場合、球の大きさによって安定器の大きさが決まっているので、これらの大きさは必ず合わせなければいけません。
又、球によって点灯方式が違うので注意が必要です。最も一般的なものはL型安定器という、点灯装置が内蔵されていない(球に内蔵されている)タイプのもので、これはナトリウムランプ、水銀灯、メタルハライドランプ、セラミックメタルハライドランプの4種類の球で使用できます。
黄色の単色光のナトリウムランプは寿命は長いですが、演色性は落ちます。

これを除く白色の照明のなかでメタルハライドランプ及びセラミックメタルハライドランプは水銀灯の2倍の明るさを持ちます。又、その寿命は水銀灯及びメタルハライドランプで12,000h、セラミックメタルハライドランプで24,000hになります。特にセラミックメタルハライドランプはその長い寿命のなかで、暗くなりにくので、寿命末期では同容量のメタルハライドランプに比べて2倍ちかく明るくなります。

節電に効果的なのはセラミックメタルハライドランプ

そのため、球だけを交換すると、節電的には非常にもったいないことになるので、同時に安定器の容量を小さくして、省エネを図るのが良いです。大体半分の消費電力で同等の明るさが見込めます。

水銀灯系の照明の場合、このように
セラミックメタルハライドランプへの器具改造(容量削減)が、費用対効果が高くおすすめです。又、球自体の寿命も長いので、将来水銀規制によって、球の入手が困難になり、器具交換が必要となっても、それまでに十分元が取れます。
それ以上先のことを考慮すると、費用対効果は少し落ちますが、LED照明器具を使う選択肢もあります。

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