費用対効果は場所や機器によって変わる!

モーターインバータ
ポンプ用モーターインバーター効果例
「日立製モーターインバーター」

もし節電をするために機器を導入するとすれば、何を基準に設備や機種を決めるでしょうか?
雑誌やテレビで話題になっているものでしょうか?
それとも、紹介や売込のあった商品でしょうか?

もっと言うと、はたして何もしないという選択枝を考慮しているでしょうか?

それを決めるための一つの目安が単純償却期間です。
これはかけたお金に対して、電気代や消耗品費用が安くなった分で、どれだけの期間で元をとるかという試算です。

例えばあなたが、新しく建物を建てるときには、その建物の照明に何を使うかを検討するか、もしくは専門家に検討をしてもらうはずです。しかし、ここで、費用対効果の試算をするケースは実は少ないと思われます。なぜならば、設備費用は建物の建築にかかる金額で、節電効果は建物が出来た後に必要な費用で必要なタイミングが違うからです。

そのため、建設の段階で、業者まかせというのは、あまり感心できませんが、実際にはよくあることだとは思います。その場合、最初に予算を厳しい金額で決めておいて、その設備費用のなかで仕様を決めて、設計する・・・、という場合がありますが、それでひどいことになっている実例をたくさん知っています。
なぜなら、そのやり方では、工事業者は自分の利益を大きく下げるよりも、たとえ本意では無いとしても、工事が終わった後で、お客様の電気代が倍になるぐらいは、仕方がないと考えてしまうからです。

このように新設時には必ずしも、費用対効果に基づいて、設備の選定がされているわけではありません。
そこで、設備改善にて費用対効果を検討する必要があるのです。
費用が節約できる電気代と比べてどうか?という検討です。
改善時には、使用条件がわかっているので、使用方法を精査する前提で、
どの製品が良いか悪いかの判断は検討しやすいと思います。

設備改善による節電のためには?

けれどもこと節電についていえば、機器を変えないほうが得をする場合もあるのです。
例えば使用時間が非常に短い器具は器具変更を薦めません。
何故ならば、取替元が取れるのは確実ですが、それにかかる時間が非常に長いからです。

同様に非常に大光量の照明についても、現在のところ、微妙なところです。
これは技術革新の速度が早いため、投資タイミングを見計らう必要があるからです。
このように実際の導入の検討では費用対効果を検討した後で、費用が回収できる期間を計算する必要があります。
又、同じ機器に同じ設備改善をしても、その効果が全く違いケースもあります。
例えば、最初の図のポンプにモーターインバーターをつける例です。
ポンプのモーターにインバーターを付ける場合、そのポンプの使い方で全く効果が違います。水を高いところに揚げて、そこで使う場合、あまり効果がありませんが、空調用に循環させて使う場合、非常に効果が出ます。後者の場合、水量を半分にして、87%もの省エネをすることができます。このように、スペックではなく、
個別の装置について、使用状況を含めて検討すると言うことは非常に重要なのです。

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